週刊田崎

田崎 健太 Kenta Tazakimail

1968年3月13日京都市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。サッカー、ハンドボール、野球などスポーツを中心にノンフィクションを手がける。 著書に『cuba ユーウツな楽園』 (アミューズブックス)、『此処ではない何処かへ 広山望の挑戦』 (幻冬舎)、『ジーコジャパン11のブラジル流方程式』 (講談社プラスα文庫)、『W杯ビジネス30年戦争』 (新潮社)、『楽天が巨人に勝つ日−スポーツビジネス下克上−』 (学研新書)、『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、『辺境遊記』(絵・下田昌克 英治出版)。 早稲田大学非常勤講師として『スポーツジャーナリズム論』を担当。早稲田大学スポーツ産業研究所 客員研究員。日本体育協会発行『SPORTS JUST』編集委員。創作集団『(株)Son-God-Cool』代表取締役社長。愛車は、カワサキZ1。

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201001

2010年1月31日

文筆業の手強い敵の一つが、肩こりだ。
同業者及び漫画家など、ずっと机に座っている種類の人間に話を聞くと「肩が上がらないほどひどい」「定期的にマッサージに行っている」などという。
普段、ぼくはそこまではひどくない。単行本で追い込まれている時に、頭痛がする程、背中全体が重くなることがある程度だ。
ところが、ここ1か月ほどずっと肩こりに悩まされていた。今年買った、皮のピーコート(schott 製、久しぶりに衝動買いしてしまった…)が重かったせいなのかと最初は思ったが、やはりそれだけではない。
原稿書き以外の仕事≠ナちょっとストレスが溜まっている。
先週ずっと沖縄にいたのも、そのためだった。昨日羽田についたとき、沖縄滞在中、写真を一枚も撮らなかったことに気がついた。もちろん、初めてのことだ。
この仕事については、もう少し落ち着いてから、書くつもりだ。とにかく、文字通り、肩の荷を下ろして、楽になりたい。
さて。
明日、二月一日に 『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』 (新潮文庫) が発売される 。
元になった『W杯ビジネス30年戦争』は取材に10年以上掛けて書いた本だった。文庫化でさらに取材を加えている。ぼくにとって大切な一冊になった。
サッカー、スポーツビジネス、あるいは電通、国際サッカー連盟などに興味のある人は是非読んで欲しい。五百円という本を支払って、絶対に損をさせない自信がある。

W杯に群がる男たち 巨大サッカービジネスの闇

2010年1月13日

先週から大学の授業が再開、いくつかの〆切りを片付け、年始の慌ただしさも少し落ち着いた。原稿執筆以外の仕事を引き受けることになり、そちらの手配でも追われていた。この仕事≠ノついてはいずれ書くことにする。

さて。
今月の二十八日ぐらいから、『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)が書店に並ぶそうだ。
前にも書いた通り、『W杯ビジネス30年戦争』の構成を少々変えて、大幅に加筆したものだ。新しく分かった事実も加え、完成度はかなり上がったと自負している。
単行本は、どちらかというとスポーツビジネスに深く関わる玄人≠フ方からの評価が高かったという。文庫はより多くの人に読んでもらえればと思う。

リオ

この本の取材のため、イタリア、ドイツ、スイス、ブラジル、スウェーデン、フランスを訪れた。特に、ブラジルのリオには何度も足を運んだ。 リオの国内線の空港に降りる時の景色はいつ見ても美しい。1年以上、ブラジルを訪れていないので 、懐かしく思える。

2010年1月5日

謹賀新年
今年の正月は、DVD三昧だった。昨日から〆切りがあるので、仕事を始めている。
前にも書いたように、今年の2月と3月には単行本の発売がある。そのあと、秋に一冊ノンフィクションを予定している。 たぶん、ぼくにとって大切な本になるはずだ。

しばしば、ぼくは居場所のない書き手だと思うことがある。
仕事としては、スポーツ、特にサッカーのことを多く書いている。ノンフィクションの中でたまたまスポーツを書いているだけで、スポーツライターという意識はないのだが、スポーツの人ととらえられることが多い。肩書きなど何でもいいので、特にこだわりはないものの、どうも居心地の悪さを感じる。
では、他の分野を書いて、ノンフィクションライターとして認知されればいいのかというと、そうでもない気がする。ぼくはただ単に書きたいことがやりたいだけで、ノンフィクションという枠も窮屈になってくるだろう。

とにかく、ぼくは書き続けるしかない。今年も宜しくお願いします。

2010年賀