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昨日、ハバナから再びカンクン、ワシントンを経てサンパウロに到着。
そもそもハバナからサンパウロへバリグが飛んでいたので、それを使うつもりでいた
。しかし、バリグの倒産でややこしいルートでブラジルに入らなければならなかったのだ。
バリグについては前にも書いたが、古い機体、マイレージが時々登録されていない、
まずい機内食、関係者を優先してアップグレードする、CAは無駄話ばかり……と潰
れてもおかしくない航空会社だった。スターアライアンスの中でもなるべく乗らない
ようにしていたが、そんな航空会社でも潰れると不便である。
さて、今年二度目のブラジル。昨日の朝、到着すると肌寒かったのだが、太陽が昇ると暑い。
今日は、サントスまでサントスとサンカエターノの試合を見に出かけた。
この日は、食品会社のネッスルがスポンサーとなっていた。商品を買えばチケットと
引き替えてくれるという。僕たちはわざわざ食べもしないビスケットを買う気がしなかったので、ダフ屋を探すことにした。
「一枚五ヘアル」
薄汚れて伸びたシャツを着た、歯の欠けた男が近寄ってきて、チケットを差し出した
。
三百円弱、悪くない値段だ。僕たちが紙幣を渡しチケットを受け取っていると、警官
が近づいてきた。
「ちょっとチケットを見せてくれ」
警官は僕たちからチケットを受け取ると、ダフ屋に「ここを動くな」と言った。偽物なのか。あるいは彼らから買うことが違法なのか。
しばらくして警官は戻ってくると、ダフ屋にチケットをつきつけた。
「彼らに金を戻せ」
男は渋っていたが、結局ポケットから紙幣を出し、警官に渡した。僕たちが戸惑って
いると、警官は紙幣と、別のチケットを僕たちに渡した。
「これで入れる」
日本から来た観光客がわざわざサントスまで試合を見に来たと思われたのだろうか。
とにかく警官の好意でお金を払わずに、スタジアムに入ることができたのだった。
試合は、ホームのサントスが押し気味に試合を進めたが、決め手に欠けた。このブラ
ジル全国選手権で二部降格圏にいるサンカエターノの方が、カウンター狙いの効率的
なサッカーをしていた。
中でもサンカエターノの十番をつけた小さな選手は、スピード、技術があり一際目を
引いた。ただし、サッカーというのは面白いサッカーをしたチームが勝つわけではない。
後半、サントスの日系人選手、ホドリゴ・タバタが頭で得点。その一点をサントスが
守りきって勝利した。
スタジアムの内外で喜ぶ人を見て、サッカーの大陸に戻ってきたことを実感した。
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