昨日からハンドボールの全日本総合大会を取材するために、名古屋に来ている。
昨日行われた準決勝は、大同特殊鋼対トヨタ紡績、大崎電気対トヨタ車体の対戦だった。
会場となった愛知県立体育館は大相撲なども行われる場所であるが、観客は半分も入っていなかった。学生服などが目立ち、正規の切符を買って入った有料観客数はかなり少ないだろう。サッカーで言うならば天皇杯のような大会であるが、寂しい客の入りだった。
コートの中はさらに寒かった。
トヨタ紡績には、中畠や村上など最近代表に招集されている若い選手に期待していたのだが……力の差がありすぎた。
コートの中で輝いているのは、大同のペクとイという二人の韓国人選手(もちろん末松や高木も悪くはないが)。
続く大崎と車体の試合では、車体の元代表の野村広明や、アジア大会に出場していた門山のプレーを見るのを楽しみにしていた。序盤は拮抗していたが、車体に退場者が出たあたりから地力の差が見えた。大崎のディフェンスを崩すことができず、ミスを連発した。そして、こちらも前半終わりには退屈な試合となっていた。二つとも、準決勝の試合とは思えない、冷えた内容だった。
アジア大会で日本代表は六位。試合は中東で行われたため、またもやおかしな審判の笛もあったと聞いている。ただ…予選リーグで肝心な試合だった韓国戦は、そうではなかったらしい。その試合で勝ちきれなかった。これまでと同じように、大切な試合で力を発揮することができなかった。それもこの総合の試合を見れば、納得できる。
レベルが低い上に、執念も感じられない。
僕が知る限り、フランスのリーグ戦はもっと激しい。格下の相手もそれなりの戦い方をして、虎視眈々と勝利を狙っている。
日本リーグのチーム数を増やしたことも原因の一つかもしれない。力の差がある相手と試合をしたところで緊張感がなく、成長はない。
田場裕也が実質引退して、現在代表クラスで国外のリーグでプレーしている選手はいなくなった。
水準の高い欧州のクラブでプレーする日本人がいないのは、企業スポーツであり続けることを求めるチーム側なのか、あるいは「海外移籍」という“夢”を語りながら、ぬるま湯にいることを本当は心地よく感じている選手たちなのか、僕には分からない。
はっきりしていることは、日本リーグのレベルは低く、日本代表も弱いことだ。
来年九月、豊田市で五輪予選が行われる。
当面のアジア枠は一つ。
少なくとも韓国にはまた勝てないだろう。相変わらず日本リーグで最良の選手は韓国人選手ペクである。
ペクが望めば、欧州移籍は可能だったろう。実際興味を示しているクラブがあったことは聞いている。彼にとっては、当たりの激しく怪我の可能性もある欧州リーグに再び移籍するよりも、“ぬるま湯”の中で牙を研ぐ方が賢明な選択だったのかもしれない。
劇的な変化がなければ、予選を日本で開催することに成功したにもかかわらず、隣国韓国代表の選手たちが両手を挙げて喜ぶ結果になるのだろう。
それは本当に屈辱だ。
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